ひょうたんからコマがでる

「ひょうたんからコマがでる」ということわざがあります。これを『広辞苑』は、次のように解説しています。
① 意外の所から意外のものの現われることのたとえ。ふざけ半分のことがらが事実として実現してしまうことなどにいう。
② 道理の上から、あるはずのないことのたとえ。

 続いて「コマ」を引きます。『広辞苑』は、「こま」を「駒」と表記しています。駒は将棋の駒と考えられます。いっぽう、「こま」には「独楽」というものもあります。同様に『広辞苑』で引いてみます。(こまつぶりの略)
① 子供の玩具。円い木製の胴に心棒(軸)を貫き、これを中心として回転させるもの。種類が多い。
2 一点が固定され、この点すなわち支点の周りに自由に回転する剛体。
 一見無関係にみえる「駒」と「独楽」は、一つだけ結びつく要素をもっています。それは多角形と渦巻きの組み合わせです。将棋の駒は五角形をもっています。いっぽう独楽は、その形に円錐形をもち、螺旋状に巻かれた紐によって回転します。これに円錐形渦巻きを連想できます。つまり、将棋の駒と玩具の独楽に対し、「多角形と渦巻き」の関係を指摘することができます。
 この将棋の駒と玩具の独楽の「多角形と渦巻き」の関係は、ひょうたんから生まれる関係です。ひょうたんは、縄文文化、世界の新石器文化の重要なキーワードです。

ひょうたんとは
①なぜ、世界の新石器人は「ひょうたんを好物とした」のでしょうか」
②わが国の古代人は、「ひょうたんからコマがでる」という諺を考案したのでしょうか。
ひょうたんが不思議な植物であることは、誰もが直感的に気
づいていることでしょう。ひょうたんの仲間には夕顔やとうがんがあります。これらの共通点は「「蔓性植物」です。そして、ひょうたんの花は見事な五角形を呈しています。
 ところで、ひょうたん・夕顔・とうがんの実のカタチは、「ひょうたん形」に代表されるように、見事な曲線をもっています。とうがんは楕円形です。新石器人がひょうたんに興味をもったのは、この曲線ではないか、と考えられます。
 曲線といえば、美術・彫刻界に一大センセーションを巻き起こした「アールヌーボー旋風」が有名ですが。一万年もの時間差がある上に何の根拠もなく、現代のアールヌーボーを持ちだすことに非難が寄せられることでしょう。
 しかし、曲線に対し抱く感情は新石器人も現代人も同じであると思います。「曲線美」に対する基本的な感情は、新石器人も現代人も変わりないと思いますが、その根源的な意味については現代人より新石器人の方がより理解していたのではないか、と私は考えております。
 新石器人は、ひょうたん形に生命誕生の原理を読みとっていた、といえば、首を傾げて即座に「眉唾もの」というレッテルを貼られてしまうことでしょう。これを承知で断言します。一言でいうと、次のようになります。
 新石器人がひょうたん形に生命誕生の原理を読みとったのは、
「ひょうたんのカタチにある」ということです。すなわち、ひょうたんのくびれ部分にみる微妙な曲線は、女体の上にも同じようにみることができるということです。女体は新しい生命を産みだします。
 詳細は多くの紙面を必要とします。それは別の機会に行うことにします。わが国の縄文人を含む新石器人は、一万年前のアールヌーボー、生命誕生に結ばれる「曲線美」に酔っていたのです。
[ご注意]転載・引用は出典を明記してください。

〔縄文人の思考法に学ぼう〕
トポロジーの視点をもてば、それまで見えなかったものが見えるようになり、わからなかったことがわかるようになります

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