日の丸切り張り事件について

鹿児島で民主党の日の丸切り張り事件が起こりました。待っていましたとばかりに自民党の麻生総裁は、「ふざけた話だ。民主党は日の丸すらきっちりできない」と猛批判した、と8月21日付産経新聞は書いています。
 その行為を犯した鹿児島の民主党の人は、実際の日本国旗を使い民主党のロゴマークを作ったことは間違っています。これは民主党の党首である鳩山由紀夫氏は、日の丸を切り裂いたことに対し国民に謝罪すべきと考えます。日本の象徴を無視して切り裂いたのではなく、民主党のロゴを手っ取り早く作ろうとして、つい過ちを犯してしまったものと考えられます。しかし、自党のロゴマークに対する認識がなかったことも、そのような行為に走った要因の一つではないでしょうか。ロゴマークはその党やあるいは会社のシンボルマークです。意味のないマークを作るわけがありません。民主党のロゴマークの発表された時は次のように報道されています。

   1998年4月15日、当時の民主党の菅代表と羽田幹事長は国会内で会見し、新しい民主党のロゴマークを発表した。
   今回のマークは、これまでの民主党のマークと同じ浅葉克己さんのデザインによるもの。
   2つの円は、「民の力」の結合の象徴を表わしている。また、下側の円の輪郭線ががたがたになっているのは、円がみなぎる力で動いたり、育ったりして、生命体のように生長しつつ、融合して新しい形を生み出す様子を表わしている。
と説明されています。デザインは個々の個性によるもので異論を挟む余地はまったくありませんが、「下側の円の輪郭線ががたがたになっているのは、円がみなぎる力で動いたり、育ったりして、生命体のように生長しつつ、融合して新しい形を生み出す様子を表わしている」の説明は理解することができません。
 二つの円が融合して新しい形を生み出すためには、上の円と同じ完全な円形でなければなりません。デザインは個人の自由な発想を尊ぶといっても自然の原理に逆らうことは許されるでしょうか。自然の原理を捻じ曲げてまで自説を押し通すことはいかがなものでしょうか。
 学問の世界でも、政治の世界においても、しっかりした信念のもと自説を展開することは大事です。しかし、相手の意見が自分の意見に勝るものであり、あるいは、自分の意見が間違っていると気づいたときは、即座にそれを相手に報告し、あるいは「謝る」ことが必要ではないでしょうか。
 鳩山民主党党首は、国旗を引き裂いたことに対しては、即座に謝罪すべきだと思います。一方、麻生自民党総裁は、そのような行為は二度と犯さないようにという段階で納めるべきだと思います。深追いは逆に反発を買うことになるでしょう。

 ちなみに、二つの円形による眼形は、もっともシンプルな形の中にもっとも多くの情報をもつ形であることを書き添えておきます。わが国のしめ縄の基本形でもあります。

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