隼人について

『記・紀』は史実を書いているという立場からすれば、隼人族は縄文人であり、一方、ニニギノミコトは縄文人と渡来人の混血の倭人と思います。『古事記』はニニギノミコトと天火明命を兄弟としています。これには緻密に組み立てられた理由があるのですが、長くなるので触れません。ただ、『記・紀』がイワレヒコ(神武天皇)とニギハヤヒをともに同族と書くところに関係しています。つまり、天火明命は饒速日命につながり縄文人の可能性が極めて高くなります。それは『記・紀』の天孫降臨の件で三種の神器をニニギノミコトに渡している場面に示されています。この三種の神器の一つ「八尺の勾玉」は縄文時代からの象徴物です。

 『記・紀』はニニギノミコトの降臨潭を語ったあとに、なぜか、ニニギノミコトを隼人の住む鹿児島の笠狭碕へ出向かせております。このわけはオオヤマツミを共通の親とするイワナガヒメとコノハナノサクヤヒメとの話を書くためです。
 オオヤマツミから連想されるのは山の神です。この山には縄文人が必要とした黒曜石や岩石があります。これらはいうまでもなく狩猟に鏃や石槍、石斧などの道具を作るために欠くことができません。さらに、山に育つ落葉広葉樹は、縄文人の食生活を守ってくれたドングリ・栗・栃の実があります。
 イワナガヒメ(磐長姫)の磐は、黒曜石や狩猟の道具になった石製品を暗示し、コノハナノサクヤヒメは文字通り木の葉や草木の花の咲くようなカタチを暗示するものと考えられます。もちろん、イワナガヒメとコノハナノサクヤヒメの姉妹が縄文、および弥生文化を象徴していることは改めて言うまでもないでしょう。

〔縄文人の思考法に学ぼう〕
双曲図形と楕円図形=相対概念をもてば、これまで見えなかったものが見えるようになり、わからなかったことがわかるようになります。

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