トポロジーから生まれるアナロジーの連鎖

トポロジーから生まれるアナロジーの連鎖(中沢新一著『神の発明』をめぐって その3)

細長い紙を180度反転させて、その両端を貼り合せたものが、メビウスの帯と呼ばれるものです。このメビウスの帯の180度反転は、対称性から非対称性の変遷を表しています。

さきに私たちはメビウスの帯が「同質でありながら、異形の二者の合体によって新しい生命が生れる」という生命誕生の原理に適合するものであることを知ることができました。すなわち、新しい生命が生れるためには、異形同質の二者の合体が必要条件です。換言すれば、異形同質の二者は「非対称」を形成するものでなければなりません。メビウスの帯の表と裏の区別のつかない現象に、「生と死」を配置した中沢新一氏は、

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トポロジーの神髄は変身にある オタマジャクシは蛙の子

トポロジーの神髄は変身にある オタマジャクシは蛙の子(中沢新一著『神の発明』をめぐってその2)

 中沢新一氏は、「国家をもたない社会、神のいないただスピリットだけでつくられた[超越世界]をもつ社会、狩猟採集を中心に組織された社会――このような社会にに生きる人間が世界を体験している構造を、「メビウスの帯」をモデルに考えてみると、これまで謎とされてきた多くの問題に、新しい理解の光が差し込んでくるように思われます。ここではそういう問題の中から一つ、環状集落の構造をめぐる謎をとりあげてみることにしましょう」と「死者の世界を抱く環状集落」と題し、次のような意見をのべています。(中沢新一著『神の発明』講談社選書メチエより)

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中沢新一氏の重大なまちがい

中沢新一氏の重大なまちがい (中沢新一著『神の発明』をめぐって その1)             2012.5.28

中沢新一氏は、その著『神の発明』(講談社選書メチエ、2003)の中で、メビウスの帯の裏と表の区別ができない現象が、いちばん重要な点であるとして、次のように書いています。

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立つ位置で変わる視点

ブログ「帆人の古代史メモ」201127日号を読ませていただいた。それはNHKスペシャル「邪馬台国を掘る 卑弥呼はどこにいたか」に対する痛烈な批判を展開されています。重大な論理的な誤謬を読者に押し付けている箇所があります。これは許されることではありません「帆人の古代史メモ」から長文を引用することになりますが、ご容赦をお願いいたします。 (さらに…)

縄文人の考えた円形と正方形の関係

縄文の大賢人の円と方に対する考え方

 縄文の大賢人の円と方に対する考え方は、双曲図形と楕円図形から始まっていると考えられます。その根拠は、縄文草創期の豆粒文土器・隆起線文土器・爪形文土器、そして円形丸底土器と方形平底土器が存在するところに求めることができます。

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